嫌われ者のすゝめ【巨悪の戦略で時代を生き抜く】

「人のため」「世のため」など、 キレイゴトばかり並べてビジネスをしていても人の事なんて幸せにはできない。 このノウハウを信仰する人間は、 他人のためと言いながら、 「自分自身が傷つきたくない」だけだ。 あげく、その事実に気付かない、 もしくは指摘されると認める事も出来ない。 1番の「悪人」はこういった、 考えで商品をお客様に提供している 事実に気付かない愚かな人間だ。 そんな「悪人」をやめて、 真に選ばれる存在になれ!

【”覚悟”を決めても何も変わらない】

 
 
”覚悟”を決めろ!
そうすれば人生は変わる!
決めるから成功できる!
 
 
昨今よく聞く言葉である。
 
 
成功者は口を揃えて、熱く語る。
指導者も先んずはと、強く語る。
成功哲学の本を読めば、
これでもかと言わんばかりに書かれている。
 
 
裏を返せば、
「”覚悟”が決められない者は、成功しない。」
と、解釈ができる。
 
 
これは本当だろうか?
 
 
世の中の多くの人が、「成功」や「幸せ」を望む。
 
 
自分の人生をより豊かにするために。
家族をもっと楽しませるために。
自身の老後のことを心配したために。
 
 
「今のままではいけない!」
と感じ、新たなビジネスで稼いでいこうとする。
 
 
今の世の中を考えれば、
とても自然な流れである。
 
 
この様に”覚悟”を決めている人は多い。
 
 
そう彼らは、
自分の人生を真剣に考えている。
フザケて、ビジネスをしている人達など
ほとんど存在しない。
 
 
しかし、”覚悟”を決めているのに、
成果はでない。結果がついてこない。
 
 
これは、なぜだろう?
 
 
成功者や指導者からすれば、
「まだ、”覚悟”が足らない!」
「”覚悟”が弱い!」
と、語るであろう。
 
 
では、その”覚悟”の強さが証明されるのは
一体いつなのだろうか?
 
 
それは、結果が出た時のみだである。
 
 
その、”覚悟”の強さとは、
結果に依存している。
結果の出た人だけが、”覚悟”の強い人とされる。
それ以外は、等しく”覚悟”が弱いのだ。
 
 
であるならば、初めに”覚悟”を決める意味がない。
なぜなら、「結果論」だからだ。
 
 
どんな過程であっても、その”覚悟”は
結果に依存している以上は、
スタート時にどれだけ”覚悟”を決めても、
その過程をどれだけ努力しても証明にはならない。
 
 
もし、周りが「よくやった」と言っても、
本人は納得しないだろう。
 
 
別の例えで考えてみよう。
 
 
仕事を探しているAとBがいるとしよう。
 
 
Aの場合は、今後の将来を考えて、
転職をしたいと考えている。
そのためにもっと条件の良い仕事を
”覚悟を決めて”探している。
 
 
Bの場合は、昨日会社は倒産した。
今月の給料もない。仕事もない。
条件がどうこう言っていられる状態ではなく、
”覚悟を決めて”探している。
 
 
二人とも仕事を探している事実は同じである。
”覚悟を決めている”のも共通している。
唯一違う事は、「環境」である。
 
 
Aの場合は、探さなくても最低限の生活ができる。
Bの場合は、探さなくては最低限の生活もできない。
どちらが、新たな仕事を
いち早く手にするかは、語るまでもない。
 
 
つまり”覚悟を決める”かどうかは、
本質的な問題では無い。
 
 
では、なぜ成功者や指導者は
口を揃えて、”覚悟”を決める事にこだわるのだろうか?
 
 
成功者や指導者は、成果を出すために
”覚悟”を決めたと思い込んでいるが、
そうではない。
 
 
「あのままでは、人生が終わると思った」
「このままの人生は絶対に嫌だった」
「このままの収入だったら今後はないと感じた」
と、当時を振り返って語る。
 
 
そう、「環境」に気付いているのだ。
そして、次に行うのは、”覚悟”決めたのではない。
「環境」を変えたのだ。
 
 
”覚悟”は決めるのではない。
”覚悟”は決まるのだ。
 
 
”覚悟”はその「環境」に依存して作り上げられる。
 
 
”覚悟”を決めても意味などない。
”覚悟”が決まる「環境」を選択するのだ。