【”人生の棚卸し”は愚の骨頂】

　
　
”強み”
　
　
コーチングやコンサル、
カウンセラー、アドバイザー
などなど・・・・・
　
　
こういった指導をする人達は
この”強み”を明確にする。
”USP”と言われる。
　
　
クライアントの”強み”を明確にすれば、
行動ができ、成果が出やすいからだ。
そういった面で言えば”強み”は欠かせない。
　
　
そして、多くのコーチ・コンサルタントが
行う”強み”の作り方はこういった手法だ。
　
　
◯クライアントの過去を聞き出し、
　得意だった事、好きな事、嫌いじゃない事、
　などを引き出す手法の「人生の棚卸し」
　
　
こういった手法をよく目にする。
では、これは本当なのだろうか？
　
　
まず、「人生の棚卸し」
が”強み”になるかどうか？
　
　
例えば、
コーヒーが好きで１０年間コーヒーに
関わる仕事をしていた人が居たとしよう。
コーヒの知識はもちろん接客も申し分なく、
料理やデザートも作る事ができる。
　
　
この人の”強み”から考えると、
カフェをオープンする事は十分可能だ。
　
　
では、１０年間正社員で働いた信用を使い、
カフェをオープンしたとしよう。
店のデザインはオシャレで落ち着いた雰囲気だ。
　
　
さて。成功するだろうか？
　
　
こういった考えのカフェは大手企業が
すでに手掛けている。
別に、この人の店でなくても、
”強み”から引き出された内容は
別の店で十分楽しめる事ができる。
　
　
人生の棚卸しの結果・・・・
歌を歌う事が好きで得意なら、
歌手になれる事ができるのか？
教室をして教える事ができるのか？
スポーツが好きで得意なら、
プロになれるのか？
コーチや監督になれるのか？
　
　
そして成功するのか？
　
　
それとも嫌いじゃなく何年も続けられる、
その「努力ができる」事が”強み”なら、
なんでも「努力」すれば成功するのか？
　
　
その当人だけの過去をみれば”強み”かもしれない。
しかし、我々人は多くの他人と共存している。
　
　
「人生の棚卸し」がどれだけ、
残酷で恐ろしく愚かな行為か。
コーチやコンサルタントなら
いい加減気付くべきだ。
　
　
人の過去を洗いざらい聞いた後に、
「素晴らしい！それがあなたの”強み”だ！」
「あなたは気付いていないが、
　それが”強み”なんです！」
「今すぐそれを商品かしましょう。」
「その”強み”をビジネスをしましょう。」
　
　
なんて甘美な響きだろうか・・・・
もはやクライアントも断る理由がない。
　
　
その先に成功があるかどうかではなく、
自身の”強み”でビジネスができる事に
酔いしれる愚かな行為である事に
気づくこともなく・・・・
　
　
では、本来の”強み”の作り方とは・・・・？？
　
　
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