自分らしさ

日本という構造では、自分の事より他人の事を大事にし、
謙虚であることが素晴らしいとされている文化だ。
その文化に付け込んだのが、多くの会社。特にブラックと呼ばれる会社だ。

文化の特徴をいいことに、サービス残業や、長時間労働をさせてきたとされている。
最近では「社畜」なんて言葉も出てきているぐらいに・・・・

そこで、
“自分らしさ”
という言葉が大事にされるようになった。

・自分らしさを大切にする
・自分らしさを活かそう
・自分らしさが失われてるよ
・自分らしさを取り戻そう

曰く、自分のやりたい事を、自分の好きなことする。
多くの人が共感をして起業ブームが巻き起こる結果に。

一方で自分らしさを活かそう！とするも、
そもそも自分らしさって何？という人がほとんど。

「やりたい事がない。」
「理想の未来ってなに？」
といったところだ。

“自分らしさ“がどの様に出来ているのか？
これが分からないと、実は活かすこともできない。

結論からいうと、
“他人らしさの集合体”だ。

疑問に思われる方が多いだろう。
“自分らしさ”がなぜ、“他人らしさ”で作られるのか？

今の自分があるのは、過去どんな人と関わったか？
で決まる。
まず、生まれた赤ちゃんは、両親という“他人らしさ”を取り入れる。
大きくなるにつれて、兄弟、親戚、友達、学校の先生、近所の人、などなど・・・・

どんな他人と関わったか？で“自分らしさ”が決まる。

例えば・・・・
自分の好きなタイプや、気になる異性がどのように出来るか。

・自分自身があまり、可愛い（かっこいい）と思っていない人であっても、
友達や周りの人が「あの人可愛い（かっこいい）よね」って言うてると、
なんだかそう見えてくる。

・自分自身が好きじゃない人がいて、友達つてから自分が好かれている噂を聞くと、
興味がなかったのに、急に意識してしまう。

この様に、どんな他人と関わるかで、自分の好きなタイプが作られる。
ゆえに“自分らしさ“は”他人らしさ“の集合体である。

しかし、ここで問題がある。

今を作った“自分らしさ”は、過去どんな“他人らしさ”を取り入れたか？
で決まる。
つまり、今の状態で成果や結果を出せていないのであれば、
これから“自分らしさ”を発揮しても、成果や結果が出にくいのは当然だ。

ですが、これに気付かずいつまでも「今」を作り上げた“自分らしさ”にこだわる人がいる。
こだわれば、こだわるほど周りが見えなくなり、時代の波に取り残される。

やるべき事は、
自分のなりたい理想、目的地に行くためにどんな“他人らしさ”を取り入れていくか。
もちろん、その“他人らしさ”を取り入れる際には一切の“自分らしさ”を除くべきである。

それが将来の“自分らしさ”となる。
「やりたい事」で必ず成功はしない。
成功することを「やりたい事」にするべきだ。