嫌われ者のすゝめ【巨悪の戦略で時代を生き抜く】

「人のため」「世のため」など、 キレイゴトばかり並べてビジネスをしていても人の事なんて幸せにはできない。 このノウハウを信仰する人間は、 他人のためと言いながら、 「自分自身が傷つきたくない」だけだ。 あげく、その事実に気付かない、 もしくは指摘されると認める事も出来ない。 1番の「悪人」はこういった、 考えで商品をお客様に提供している 事実に気付かない愚かな人間だ。 そんな「悪人」をやめて、 真に選ばれる存在になれ!

"自分の棚卸”は一番やってはいけない。

・これから何か起業をしたい。
・やりたい事、楽しい事を仕事にしたい。
・就職、転職をするために役立つ何かを探したい。



こういった人達がまず、始める事。
それは、「自分の棚卸」です。
本、ネット、コーチ、コンサルタント
具体的な内容としてよくあるものです。



自分が過去に何をしてきたか?
記憶のある限りを書き出していく。
自分の中の”強み”と”弱み”を全部書き出す。



勉強、スポーツ、人間関係、人を笑わせる、人を喜ばせる、モノづくり、
ホームページ、料理、占い、音楽、おしゃれ、文章作り、資格などなど・・・・



この様に自身の過去の経験から、
“強み”だけを
ピックアップしてやりたい事、楽しい事を仕事にしたり、活かそうとする。



これは本当に意味があるのか?



例えば・・・・・
料理が得意で、コーヒーの勉強をしていたため知識があり、
実際にカフェでバイトをしていたとします。
もちろん、お客様の笑顔を見るのが好きで、
多くの人にほっとするひと時を過ごしてもらいたい。
美味しい料理に舌鼓をしてもらい、他の店にない空間を提供したい。



棚卸をした結果、
「そうか!私にはこんな“強み“があるんだ!」



融資を受けるだけの信用があったので、独立して開業したとします。
さて、この人は本当に売り上げを出し理想の生活を手に出来るでしょうか?



上記の「棚卸」なら、当人でなくても何百人と似た人がいるでしょう。
上記の「棚卸」のようなコンセプトのカフェがいったいどれだけあるか?
美味しい料理、コーヒー、お客様の笑顔、空間など・・・



誰もが意識していることです。
ましてや、大手の企業は先取りも全国展開もしており、
その上、低価格での提供です。



「棚卸」をした内容は本当に“強み”なんでしょうか?



そう。一体何を持って“強み”としているのか?



多くの人が勘違いしている事。
“強み”を語るときは、
何が“弱み”なのかを作らないといけません。
それは、自分の中での話ではありません。



自身を“強み”のポジションに置く場合は、自分以外の他者を“弱み”に置かなければ、
“強み”とは言えないのです。



自身だけで「これが強みだ!」といった所で、
それを他の誰かが先に“強み“と語られた場合、
同じものを提供することになります。
つまり、そこでの比較が発生します。
ここで選ばれれば“強み”と言えますが、ライバルは五万といるわけです。



自身の過去の経験や想いを棚卸して、整理したところで
それが世の中に通用するのかどうかを考えなければ意味がありません。



自身が得意としている事や経験した事を組み合わせて見ると、
なんだか成功しそうな気がしてワクワク、ドキドキします。



コーチ、コンサルタントに引き出してもらって、
「これがあなたの強みですよ!商品化しましょう!」
おおお・・・・
なんて甘美な言葉だ。



そんな自身に「酔う」ような行為をしてもなんの意味もありません。



「棚卸し」という行為を当たり前の様に
させるコーチ、コンサルタントは大勢いるわけです。



自身の過去に執着させ、マーケットや周りの状況、
構造に目を向けることが出来ない。
その教えによって一体何人の人が本来の目的を達成できるのか?
むしろ、コーチ、コンサルタントに対して、
“依存”
を生む結果に陥る事に気付かなければいけません。



「自分の棚卸」
自分で自分を、もしくは他者が自分を認める行為です。
はて?ほんまにそれって必要とされますか?