1+1=2

　
　
”質問”とは？
わからない事や、疑わしい事を
問いただす事である。
　
　
「どうしたら上手くいきますか？」
「どうしたら成功しますか？」
「何をしたら失敗しませんか？」
「じゃあどうすればいいですか？」
　
　
こういった”質問”をする人が多々いる。
具体的な手段や方法を求めた結果である。
　
　
しかし、
具体的な手段や方法を求め”質問”し、
与えられた”答え”を実践しても
成果や結果が得られないのはなぜか？
　
　
それは、「質の低い”質問”」だからである。
この場合、必要な”答え”は手にできず、
成果や結果も得られない。
　
　
例えば、恋愛において。
パートナーと喧嘩をしていたとしよう。
親友に相談の中で、
　
　
「どうすれば仲直りができるのか？」
「どうすれば別れなくてすむのか？」
と、”質問”を繰り出す。
　
　
他人の体験や経験を基に、
自身の悩み事を改善しようという考えだ。
しかし、返ってくる親友の”答え”は、
全く役に立たない。
　
　
それもそのはず。
他人の恋愛経験が、
自身に当てはまるわけがないからだ。
あまりに条件も環境も違いすぎる。
というより、一致することなどありえない。
　
　
結局アドバイスをもらっても、
「それは〇〇だから出来るんだよ～」
と言って、実践しようとしない。
もしくは、実践したところで、
ほとんどのケースでうまくいかない。
　
　
数分後には文句・愚痴・悪口に変わり、
自分自身がスッキリして終わる。
根本的なパートナーの
問題については解決していない。
　
　
ただただ、スッキリしたかっただけだろう。
　
　
ビジネスでも同じである。
・クライアントの成果が出ない。
・見込み客にセールスが決まらない。
・チームメンバーの行動が伴わない。
　
　
「いったいどうしたらいいのか・・・・・」
　
　
このような「質の低い”質問”」には
「質の低い”答え”」が出る。
もちろん成果は出ない。
　
　
ではなぜ、こう言った「質の低い”質問”」
を多くの人はしてしまうのだろうか？
　
　
その根源はこれだ。
　
　
１＋１＝２
　
　
これは日本の教育で教えられている内容である。
　
　
これを問題視する人は極めて少ない。
なぜ、問題があるのか？
それは日本の教育に”正解”が存在している。
ここが最大の問題である。
　
　
学生の間、”正解”を求める教育を受け続ける。
何が”正しく”て、何が”間違え”なのか？
それを短くて９年間、長くて１６年間だ。
　
　
では、中学・高校・大学を
卒業して社会に出たとき、
一体この社会には”正解”があっただろうか？
　
　
上司一人一人の言うことに違いがあり、
課長の言う通りにすれば、部長に怒られ・・・・
クライアントの要望通りにすれば、
文句を言われたり・・・・・
　
　
そう、社会は理不尽で、矛盾だらけである。
昨日の”正解”は今日では”間違い”に変わり、
時代の変化により影響を受ける。
　
　
そう、社会において何一つ”正解”などないのだ。
　
　
しかし日本の学校教育を受けた人達はいつでも、
「どうすればいいのだろうか・・・・」
と、”正解”を求めてさまよい続ける。
　
　
日本の学校教育においては、
常に”正解”を求める教育を与え続けた。
　
　
その結果が「質の低い”質問”」をする人達を
量産する結果に至ったのだ。
この観点からすれば、
多くの人は被害者とも言える。
　
　
しかし、ここで過去に学んだ学校教育を憎むなど、
いつまでも被害者ヅラしても何も変わらない。
　
　
必要なことは、
この事実に気付き受け入れることである。
　
　
そして、次の選択は新たな学びを取り入れ、
「質の高い”質問」を身につけること。
　
　
そうすれば、導き出される”答え”の質も高くなり、
望んでいた成果や結果を手にできるだろう。
　
　
でなければ、いつまでも「質の低い”質問”」
を続け、何の成果も結果も手にできぬまま、
同じことを繰り返して何も得ることはない。
　
　
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