ノートに“理想“・“夢“を書いても達成できない人の特徴。
人は全てのことを覚えておくことが出来ない。
当たり前の話だ。
そう、“人は忘れる生き物“である。
その自覚があるからこそ、手帳やノートにメモを取る。
スマホのアプリでも通知が出来るような便利なものもある。
しかし、全てを忘れるわけではない。
正確に言うと、“思い出す”ことができる。
しかし、思い出すには、考えたりしても思い出すことはできない。
「キッカケ」が必要だ。
メモやノートも一つの「キッカケ」だ。
思い出の場所、写真、お土産、冷蔵庫や玄関のメモ・・・など
フラッシュバックやPTSDもこれに該当する。
当人にとって良い事、悪い事を問わず「キッカケ」によって思い出す。
人は、思い出すために「キッカケ」を設置したり、
逆にその「キッカケ」を避ける事をする。
しかし、忘れる事が出来ないものがある。
“強烈”な出来事だ。
特に“強烈に悪い事”は痛みが薄れるまでは、忘れない。
例えば、失恋。
特に「フラれた直後」なんて強烈だ。
ショックが大き過ぎて何も手につかない状態。
何もしない。という行動を選択をする。
思い出す事が無い。
忘れていないから。
他にも、一大決心をして会社を辞めることにより追い込む。
俗に言う背水の陣で、あえて強烈に悪い事にしてしまう。
寝ても覚めても、成果を出さなければ生きていけない。
痛みを忘れている場合ではないからこそ、行動を起こすことが出来る。
このように活用する人もいる。
しかし、楽しい事や嬉しい事。
これらは、簡単に忘れてしまう事ができる。
記念日に素敵なプレゼントをもらってもすぐに忘れる。
サプライズをしてもらっても翌日に思い出すことが出来ても、
基本的に頭には残っていない。
思い出という時点で忘れる事が前提だ。
だから、記念になる物をとっておく。
コーチやコンサル、指導者や教育者の立場の人などで、
楽しい自分、理想な自分、素敵な生活、夢、キラキラした生活など・・・・
ノートに書かせたりして、明確にさせる人は多々いる。
「ノートに書いたら引き寄せる!」なんて言う人までいる。
これで成果を出した人は、夢や理想を引き寄せていない。
自分が夢や理想に向かって行動しただけだ。
この本質を理解していない人は、
これらをどれだけノートに書いても忘れる。
書いた直後に忘れることが出来る。
なんなら、そのメモがどこにあるかさえも忘れる。
人は、生きていく上で必要なものは忘れることはない。
なぜなら無いと“死ぬ”からだ。
しかし、生きていく上で欲しい物は忘れることができる。
なくても“生きていける”からだ。
もし行動をするために、ノートやメモをするならば、
その理想を達成できていない情けない今の自分を認識すべきだ。
そうすれば、痛みとして認識し、初めてそのノートが役にたつだろう。